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*♪【創作SS】愛しい人。-bitter sweetな恋。-*

愛しい人。-bitter sweetな恋。-



【別れから。】




真夜中…。午前零時を過ぎていた。
スマホを触る。


メールをなぞる。
5分前に届いたメール。
読み返していた。


(Re:抄香
久しぶり。今更メールして許して貰えるなんて想ってないけれど、
やり直したい、抄香と。駿)


何の因果なのか…。
彼はメールをくれた。
2週間前、"別れよう"というメールを送って来てから、気まずい関係になっていた2人。
あまりのショックで、彼にメールを送る気持ちになれず、意気消沈していた自分がいた。


一応、返信は打ってあって、下書きに保存してある。


こんな感じのメール。


(Re:駿
こんばんは。何て言えばいいのかなぁ…。
まだ、駿の事、好きだよ。
私、好きでたまらない、駿の事。抄香。)


何気なく点けていたラジオから、好きなバンドの曲が流れている。


その曲に背中を押されて、思わず、下書きにあったメールを送信した…。



本当は、正直怖いんだ。
彼の優しさが。
現在まで、こんなに人に愛された事があっただろうか。


小心者の私だから、畏れる事の方が多くて。
現在までいろいろな事があった2人だけど、
もし、また巡りあえるなら、悔いのない恋がしたい。
知っている。彼がどんな人なのか。
だからこそ、もう失くしたくない。
過去以上の大きな恋を。



ピンポン………
部屋のインターホンが鳴った。
こんな時間に誰だろう。


(まさか、ね…。)


脳裏を掠める彼の姿。
恐々と玄関に行って、扉を開けた。


………「抄香!!」


ギュッと、強く抱き締められた。
誰でもなく、彼だった………。



涙が溢れて来て、止まらなかった。



(何だ…。怖くなんかないよ。)



彼は、想っていたより遥かに大きな愛の持ち主だった。
伝えよう。瞬間、想っている事を打ち明けよう。
自分に悔いが残らないように…。



………「来てくれてありがとう。
ねぇ。もう私、後悔したくないんだ。
ずっと傍に居て?
春も夏も秋も冬も。
どんなときも。」


ありったけの想いを込めて、彼に自分の想いを打ち明けた………。




………「ずっと傍に居るよ。
だから…。俺の隣で笑ってて。」


彼の腕の中、その言葉に頷いて…。



別離のメールから始まった2度目の、仕切り直しの恋。
その恋は、若葉の季節に走り出した………。




つづく。
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2013年04月22日 | Comments(0) | Trackback(0) | 純水小説
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