マリッジリング ネットワークカメラ

*♪【創作SS】郷愁。*

郷愁。

真夜中の街を部屋の窓越しに眺めていた。
(こんなハズじゃなかったのに…。)
そう。思い描いていた未来と現在は違う。
………「誰だって弱いんだよ。
強くなりたいのは自分だけじゃない。」
君が言った言葉を思い返しては、会いたい想いが募る。
言葉だけでは分からなかったけれど、
"守られていた"のだと想う。
ふと、携帯電話を持って、携帯のメモリから君のアドレスを呼び出す。
"もう二度と連絡はしないだろう。"
なんて、勝手にそう考えていたけれど…。
胸の奥底から溢れ出てくる、君への想いは募るばかりで。
………「元気でね。今まで、いろいろありがとう。」
あの日交わしたmailを携帯から呼び出し、会いたい気持ちがまた募った。
ソファに横になり、あの日のmailに返信を打とうとする。
………「いきなりごめん…。」と。
"もう忘れられているの承知でこのmail打ってる。また会いたい…。"と。

会えないのも、自分が勝手なのも、スベテ承知している。
ただ、自分の気持ちに素直で在りたいだけ。
"会いたい"という胸の内を打ったmailを、あの人に送る。
送信ボタンを押した………。
ソファに座り、ウォークマンを聴きながら自分の心を鎮める。
こんなに切ない気持ちになったのは、久しぶりだ。

気付くと、マナーモードの携帯電話が鳴り出した。

………"Re:久しぶり。
どうした…?こんな時間に。最近、仕事が忙しいから会えそうにないけど、mailや電話なら付き合うよ。
あ、茉莉のコトは忘れてないから。大丈夫。
琢"

一瞬、緊張の余り動きが止まった。
返事が来るなんて想っていなくて………。
(どんな想いで返信書いてくれたんだろう…。申し訳ないコトしちゃったかも…)
自分を責めていた。
琢にツライ想いをさせているのは承知しているけれど。

何故なら別れる理由になったのは、こちらの我儘だったから。
しばらくボーッとしていた。
気付いたら泣いていた。
(なんて弱い自分…。)

………"Re:ごめんね。
こっちの我儘で別れたのに、こんなコトで。
自分で頑張ってみるよ。ありがとう。
茉莉"

琢は優しいんだから。
きっと素敵な彼女が出来るはず。
だから、私のコトはいいんだよ。
会いたい、なんて我儘でしかないから。
(こんなハズじゃなかったのに…。)

恋は、いつも、
思い描いている未来と現在は違う。
いつも自分の中で後悔の気持ちだけが残る。
こんなハズじゃない、そう想いながら、
日々、自分の弱さと闘っていくのだ。


自分の我儘からmailを送って、
あの人からの返信で、
勇気と元気を貰って。

こんなハズじゃない、
何度つぶやいても、仕方なくて、自分が未熟なだけなのに。


また、マナーモードの携帯が鳴り出した。
………"Re:無理するな。
茉莉は頑張り屋だから、すぐ無理をする。理解ってる?自分は1人じゃないんだよ。
ほら、ココに俺が居る。
悩んでいたら、頼ったっていいよ。
琢"

返信に、ただ微笑んでいた。
1人じゃないんだ、…。


自分への後悔よりも、
前進まなくちゃ。


理想の関係なのかも知れない。
まだ好きだって、未練な気持ちはあるけど、
未来、
こんなハズじゃなかった、と後悔しないために。


前進めている。
あの人のmailのおかげで、
思い描く未来へと、
一歩を踏み出した…。


Fin




*ひとこと*
久しぶりに物書きしました。
何だか調子イマイチです、けど、
思い描いているコトは書けたかなぁ。
こんな関係、憧れだ。


読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m
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2013年02月18日 | Comments(0) | Trackback(0) | 純水小説
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