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*♪【創作SS】切なさの向こう側-果てなき心で-*

【創作SS】切なさの向こう側-果てなき心で-







秋も終わりを告げ、初冬の雪が舞い散る頃。
私は新しいパパと一緒に暮らすコトになっていた。

名前は、速水雄也。
雄也パパは、今をときめくSinger Song
Writer、
でも、私がどうして8コも年上の雄也パパと暮らすコトになったのか。


元々、雄也パパの彼女さんである抄香お姉さんの妹分だったあたし。
以前付き合っていたのは、銘菓の三峯堂の社長御曹司、ツカサ。
金持ちで羽振りの良いツカサは、私に対して愛ばかり求めてて。
毎日、喧嘩ばかりしてた。
その話を聞いて、雄也パパがツカサとあたしを別れさせてくれた。
ツカサから私を守ろうとする雄也パパは、
仕事より私のコトでウエイトを占めて、気遣かってくれていた。


抄香姉さんに、申し訳ないと思いつつ、雄也パパに甘えてるあたし。



抄香姉さんはよく云う。
………「子供だと思ってるのよ、香のコトを。」
私はその言葉にこう答えた。
「パパは、私と食事する時、高校時代に付き合ってた咲希さんの話ばかりするよ。」
姉さんが言う。
「雄也がよく言うの。守り抜きたいと、守り通したいって思ったのは、咲希と抄香だけだ、ってね。」
(恋をするなら、そんな運命の人に出会いたいな………。)



「ただいま~、雄也パパ。」
Macintoshと顔向き合わせて、難しい顔をしている雄也パパ。
私を見つめて笑顔になる。
「おかえり。三峯堂のカステラ買って来たぞ。」
「パパ、三峯堂嫌いなんじゃないの~?」
私がパパの顔を見て呟くと。
「実は、ツカサ君が謝りに来てな。」
「え………。でも、私はもうツカサとは付き合わないよ。」
「分かってたから、ツカサ君に言った。”諦めてくれ、香のコトは。”って伝えたよ。」
何だか、雄也パパが自分のコトを考えてくれている、
そう想うと、切なくなって俯いた。
………「泣~く~なよ。俺のトコロに居たらいい。」
パパの優しさが切ないよ。
泣けて来た………。
泣いているのがバレて、
ポンっと、頭を撫でられた。
「本当は、ツカサ君のコト諦められないとか?」
パパが少し苦笑いしながら、告げた。
急いで、首を横に振る。
(だって………。)
もう、ツカサのコトは過去形で。
違う恋でもしていれば、
ラクに気持ち切り替えられたハズなのに。
弱いあたしのココロ。
まだ大人に成り切れていないんだ………。
「パパ………。あたし、まだまだ青いね。」
パパは言った。
「無理して大人になる必要ない。
背伸びなんかしなくていい。
香は香でいいから。」
パパの顔、自分自身が恥ずかしくて見つめられなかった。
どうしたら、
パパや抄香姉さんみたいな素敵な大人になれる?
神様、教えて………。
リビングのソファに座り、パパが買って来たカステラを食べる。
ツカサのコトを思い出しちゃうよ………。


「香。俺とデートしない?」
雄也パパが声を掛けてくれる。
「でも、パパ………。
仕事忙しいでしょ?」
「香を笑顔にしたいから、その為だったら、
時間省いたっていい。
何処行きたい?」
雄也パパの優しい気持ちが、あたしの心を痛くする。
切ないよ………。
「買い物、付き合って。
服買いたい………。」
「分かった。いつ行く?
香の都合に合わせるよ。」
「明日行きたい。
パパ、本当に仕事の方、
大丈夫なの?」
雄也パパが、スケジュール帳を開いて自分のスケジュールをチェックしている。
「明日、大丈夫だよ。
夕方から打ち合わせあるから、ちょっと早めに帰らせてくれるなら。」
「パパ。有難う。
抄香姉さんとも、
ちゃんとデートしてあげてよ?」


そして、明日、雄也パパとデートに行く事になったのだ。


<続く>
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2012年05月26日 | Comments(0) | Trackback(0) | 純水小説
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